KONO式ドリッパーを迎えたはなし。


今更ながらKONO式ドリッパーを買った。

 朝の珈琲が日課になった8年前から、ペーパードリップはずっとHARIO一筋(本当の最初はメリタだったかも⁇) 

毎日の相棒。たまに漂白するけれど染み込んで落ちない琥珀色は仲良しの証。“モノ”としてドリッパーの形・デザインは美しいと思う。なんたって三角形は私の大好きな形。

珈琲屋さんのお友達から、ネルドリップや深煎りが好きな私にはKONOも向いてると思うよ〜とちょいちょい言われていたけれど、HARIOと完璧に仲良くなれてからでないとなんとなくブレるかな…と買わずにいた。

先日ペーパーフィルターを買いに行った際、隣にKONO式ドリッパーがシンプルな透明の箱で、最低限の装飾で積み上げられているのを見て、なんだかとても美しく感じてしまい思わず手に取った。

シャキッとした透明感に直線美。初めて都会のガラス張りのビルを見たときの気持ち。程よい厚みがまた好い。

円錐型ドリッパーの元祖であるKONO。 元祖なだけあって機能やビジュアルは至ってシンプル。 整っていて都会的。 

抽出はというと、ザ・透過式!といった手答えで湯が気持ちよく抜けていく。

 (HARIOの方が渦巻きのリブが付いてるので抜けが良いと言うけど…私の場合は蒸らしのスピードとその後の抽出が何故かリンクして、ゆっくり蒸らすとゆっくり落ちてガッツリ味、さっぱり蒸らすとさっぱり落ちて少し物足りない感じになるのだよな…) 

KONOは丁寧に蒸らし、わりとサックリ抽出する事ができる。 抽出時間や濃度、味も安定。HARIOより加抽出になりづらい。

安定した抽出!こりゃいいぜ٩( ᐛ )و 

2月のイベントはKONOでやるか⁈と思ったけれど、吟味してみると少し立体感が足りない。 重厚な感じが無く、味の真ん中にどっしりとした芯が感じられない。 香りは良く綺麗な味が出るけれど、珈琲のお伴に負けてしまいそう。 

ただ、テイクアウトカップでお散歩しながら飲んだり、公園のベンチで一休み…には向いていそう。使い分けても良いかも。 

とりあえずは今まで慣れ親しんだHARIOの淹れ方でドリッパーだけ変えてみたけど、KONO用に色々と変えてみたら良くなる予感。 流石に買ってすぐ仲良くなれるわけないものね。

今の所、2021/2/12,13『縁の下の手しごと商店』での抽出はHARIO V60を使用する予定。

より好きな味を出せることが出来たら、また変わるかもしれません。

HARIO極めて満足しようと思っていたけど、やっぱり満足してしまったら終わりなのだなぁ。 

あまり難しく考え過ぎず、楽しむこと・愛着を持つこと。


今は新品でクリアでプロダクトとしての美しさのKONO、使い込んで珈琲の琥珀色が染み込んでいくのもまた楽しみ。 


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